修理・サポート

電源ユニット交換

機種・故障箇所により交換部品取り寄せになるものもあります。
お預かりした修理品はできるだけ早期の返却を心掛けていますが、故障内容や復旧作業内容、またお預かりする時間や業務の混み具合によっては、お時間をいただく事もあります。ご了承ください。
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電源ユニット交換

通常工賃: 税込6,480円
部品代: パソコンに搭載されている電源ユニットの規格・電源容量により異なります。
  一部メーカー製品や特殊形状のパソコンで採用されている独自規格(特殊コネクタ採用・結線仕様違いなど)の電源ユニットを搭載しているパソコンの場合、新品の交換用電源ユニットが入手できない場合もあります。
  スリムタイプ(ブックタイプ)パソコン・横置き型のデスクトップパソコンの場合、同規格同形状の交換用電源が入手できなくなっていたり、入手できても非常に高価(中古含む)な場合もあります。

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電源ユニットの選び方

80PLUS認証グレードごとの変換効率の違い

  80+STANDARD 80+BRONZE 80+SILVER 80+GOLD 80+PRATINUM 80+PLATINUM
電源負荷率 変換効率(115V 非冗長/内蔵非リタンダント電源)
10% - - - - - 90%
20% 80% 80% 85% 87% 90% 92%
50% 80% 85% 88% 90% 92% 94%
90% 80% 82% 85% 87% 89% 90%
本来は230V 冗長電源についても規格されていますが一般家庭・一般のオフィスではまず使わないので割愛しています。

□80PLUS認証□

負荷20%~100%において(TITANIUMは10%~)、電源変換効率が80%以上の基準を満たした製品に対する認証。
変換効率の高さ(効率の良さ=熱として失われる電力が少ない)に応じて5つのランクに分けられています。
電源変換効率が高いほど低消費電力・低発熱で、電源の長寿命化(主にコンデンサーです)と、電源を冷やすために必要とされる冷却性能が低くなる(ファンをブン回さなくてよくなる)ため、電源の静音化にもつながります。

□変換効率□

そもそも電源の変換効率って何でしょう?
家庭用のコンセントにきている電源は100Vの交流電源です。
でも パソコンの内部で使われている電源は12V/5V/3.3Vの直流電源です。
パソコンの電源ユニットは100Vの交流電源を、直流電源に変換する変電所の役割をしています。
この交流電源→直流電源に変換するときに、どうしても変換ロスが出てしまいます。
ロス分はどうなるかというと熱となって失われます。
これが電源ユニットが発熱する理由です。

□電源変換略図□

変換効率 同じ500W電源でも、上図のように直流電源250Wを供給するのにSTANDARDでは交流電力313Wが必要になるのに対し、TITANIUMは交流電力266Wで済みます。
つまり、かかる負荷(パソコンが実際に必要とする直流電力)が同じ場合、実際の消費電力(交流)は変換効率の良い80+TITANIUMの方が消費電力が少なくなるということです。
また変換ロスとして発生する熱が少ないため、電源内部で使われている部品への熱によるダメージが少なくなり部品の劣化を防ぐことができます。 (しかも高効率電源ほど元々熱耐性に優れた高品質の部品を使っていることが多いです。)

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電源容量の目安

■おすすめはシステムの最大消費電力(要求電力)の2倍くらいの容量を持つ電源
つまり最大で450Wの消費電力が発生する構成なら850Wとか900Wの電源ということです。
何でそんなにムダに容量が多くて値段も高い電源を使わなければならないんだ?と思われるかもしれませんが、その理由を書きます。

□省エネ効果
結構勘違いしている方が多いのですが、電源に記載されている容量(W)は絞り出すことができる「最大出力」であって、普段からそれだけ電力を消費しているわけではありません。高出力の電源を積んでいるというだけで電気代が多くかかるということはありません。
上の図は80+のグレードの違いで消費電力が変わる事を示しましたが、さらに上の表を見ていただくとわかるように、各グレードとも負荷50%付近が一番変換効率が良くなるようになっています。
つまり常に高負荷のかかるような使い方のパソコンなら常に最大消費電力に近い電力を消費するので2倍くらい、そこまで高負荷をかけないパソコンならもう少し低めの容量の電源を選ぶのが一番変換効率が良くなり、結果的に省エネにつながります。

□電源ユニット(部品)の劣化防止
最大出力近くで常に稼働し続けることは、内部部品に常に限界ギリギリの負荷がかかっていることを意味します。
当然、部品の劣化が進み出力が不安定なったり、電源ユニットそのものの寿命が縮んでしまうことにもつながります。
オリンピックのマラソン金メダリストと私たち一般人が同じペースで同じ距離を走ったらどうなりますでしょうか?
おそらく金メダリストは余裕で息も乱さずゴールまで走り続けますが、私たちは息も切れ切れ走り、おそらく途中でリタイアしてしまうと思います。

□拡張できる余裕を残しておく
自作パソコン/オリジナルパソコンを最初に組んだままで使い続ける方もいらっしゃるとは思いますが、将来的にパーツをアップグレードしたり増設したりすると消費電力も増えることになります。
その時に電源容量が足りなかったら?もちろん電源を買い換える事になります。はっきり言ってこれは最初の電源をケチった事による無駄な出費といえます。

※各種デバイスごとの換装・増設にともなう増大電力消費量の目安
 ・CPUアップグレード:(消費電力の異なるCPUへの換装)25W前後UP
 ・メモリ2枚増設:(DDR4換算)15W前後UP
 ・HDD1台増設:25W前後UP
 ・光学ドライブ1台増設:25W前後UP
 ・グラフィックボードの増設:(オンボードグラフィックからの増設)60W~180W前後UP
 ・グラフィックボードアップグレード:(元のグラフィックボードとの差)最大で120W前後UP
 ・ケースファンの追加:1個あたり+3~5WUP

※上記のことから、なるべく高効率で出力に余裕を持たせた電源ユニットを使うことが、電気代の節約にもつながり、電源も壊れにくく将来的にも長く使えるということになります。

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電源ユニットの種類

ATX電源 □ ATX電源 (最近はEPS対応も多くなっています)
■デスクトップパソコン(タワー型)で最も一般的に使われている電源
自作パソコンユーザーには最も馴染み深いパーツです。
もちろんほとんどのメーカー製パソコンでも同じ規格のものが使われています。
(一部の特殊電源を除く※1)

電源容量・使用部品の品質などによって製品価格に幅があります。
格安電源を除けば、450W電源で5,000円前後~13,000円前後、750W電源で8,000円前後~40,000円前後、1000Wや1200Wクラスの電源になると10万円を超えるものもあります。
EPS電源 □ EPS 12V/EPS電源
■本来はサーバーやワークステーション用途を想定した電源(ATXよりも安定・高出力)
サーバーやワークステーション用途を想定した電源で、比較的小規模なケース(サーバー・やワークステーションとしては)を用いてのデュアルCPUマシンなど電力消費が多い構成での使用が前提となっているため、ATX 電源よりも高出力(同じワット数でも高アンペア出力など)で、耐久性を高めるため高品質な部品を使用し価格的にも高価な製品が多いです。

ただし、最近は一般向けのパソコンでもCPUの高性能化・マルチコア化が進み、またグラフィックボードの高性能化や複数挿しの一般化に伴う電力消費量の増加もあり、EPS対応電源を要求するマザーボードも増えてきています。
価格を抑えるために通常のATX電源を擬似的にEPS電源同様に使える様に、EPS仕様のコネクタなどを搭載した電源も増えてきています。
SFX(MicroATX)電源 □ SFX電源 (Micro ATX電源)
■主にミニタワー型デスクトップPCやキューブ型PCなどの小型ケース搭載用の電源
主にミニタワー型デスクトップパソコンやキューブ型パソコンなどの小型のケースに搭載されています。

規格の登場時には対象となるパソコンに、micro ATXのマザーボードが採用されることが多かったため、「Micro ATX電源」とも呼ばれています。
(最近ではMini-ITXなどのもっと小さいマザーボード規格も登場しています)
ケース形状に合わせて複数のサイズや形状が規格化されているため、ケースに合った電源を選ばなければ搭載できない場合があります。
小型ケース用の電源なのでATXほどの大出力は想定されていませんが、最近は600Wクラスまでラインナップされています。
TFX電源 □ TFX電源
■主にスリムタイプ(ブックタイプ)パソコンに使用される電源
一昔前のメーカー製パソコンに多かった(今では一体型が主流ですので)スリムタイプパソコン向けの規格。
今でもビジネス向けパソコンの主流はこのタイプの電源を積んでいる物が多いです。
(ノートパソコン用部品を流用したACアダプタ駆動のデスクトップ製品も増えてきています)

サイズの決まり事があいまいで、長さや出っ張りなどによって汎用の電源が合う場合と合わない場合があったりします。
生産量・流通量が少なく、基本的に出力の割に価格がやや高価です。
FlexATX電源 □Flex-ATX電源
■キューブ型パソコンやスリムタイプ(スリムな横置き型デスクトップ含む)などに使用される電源。

Flex-ATXという規格そのものが、大まかなマザーボード寸法(上限)や、拡張スロットの最大数が決められている程度で、名前の通りものすごくアバウトな規格のため、写真のようなほぼリファレンス的な形状とサイズの製品以外にも、長さや張り出しなどが特殊な形状の電源を搭載している場合があります。
CFX電源 □CFX電源
■メーカー製パソコンで一時盛んに使われていたCFXフォームファクタ用の電源。
形状は電源ケーブルソケット部が大きく張り出した形状。
横置きデスクトップパソコンなどでよく使われていたと思います。

メインのコネクタ類はATXに準拠していますが、この頃のパソコンはメーカー独自のデバイスが多く取り付けられていたりしたため、メーカー独自デバイスの補助電源用の特殊なコネクタなどがメーカー指定で追加装備されていたりするため汎用性はイマイチ。
新品の入手はほぼ不可能。
  □BTX電源
IntelがATX規格に続く(後継)次世代規格として提唱したBTXフォームファクタでしたが、まったくと言っていいほど普及せず、2003年の登場からわずか4年(2007年)で市場から消滅したフォームファクタ用の電源。

サイズ的にはATX電源と同じですが、
メーカー独自形状 □(※1)メーカー独自規格などの特殊な電源
■見た目は普通のATX電源だがコネクタの結線が独自結線
この場合、電源は搭載できるしマザーボード接続することもできるが、結線が違うため最悪の場合マザーボード以下接続されているパーツが壊れる。
■見た目は普通のATX電源だがコネクタ形状が独自仕様
この場合、電源は搭載できるがマザーボードに接続することができない。
■製品の設計時からケース内の部品レイアウトなどに合わせて、電源ユニットの外形を特殊な形状にしてある物。
この場合、コネクタ形状とその結線さえ合えばマザーボードに接続でき、またパソコンを起動することは可能。
ただし、電源ユニットをPCケース内に設置できないので「外付け電源」として運用するしかない。
  □その他電源(サーバー用や他の規格)
随時追加

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